オタク女子。
何だか負けた気分だ。漫画にも詳しくて文学にも詳しいだと?そんなの許せるか。私も別の畑を開拓しなければ。
「…よし、これでok」
全てを保存ボタンを押して、私はUSBを抜いた。さあ、早く提出しなければ!
「お前さ、組み立てるのは早いのにミス多いよな」
…聞かない。聞こえない。なんも聞かなかった。
「そういうところ俺様までまだまだってかんじ?」
キッと振り替えると脚を組み、腕を広げて手をヒラヒラさせている野郎が。その無駄に長い脚を見せびらかすな。眼鏡の奥の瞳が濁ってますよ。
くっ、今日は私の負けか。
覚えてろよ、ひかる君。
近日中に新たな畑を増やしてぎゃふんと言わせてやるからな!(中指突き立て)