オタク女子。


でもそれを承知のうえで綾子先輩と付き合ってる拓哉先輩はオタク女子にとって非常に貴重な存在なのではないか!?

拓哉先輩、見直したよ。

私なら絶対にオタク女子とは付き合わないもん。拓哉先輩に感激していると、ひかるがこそっと話しかけてきた。綾子先輩は戦利品の物色で忙しい。


「なあなあ、さつき」
「なに?」
「綾子先輩も同盟に入れない?」
「…え」

綾子先輩をオタク同盟に?

「ええー?」
「だってどうみたって綾子さん、アイドルオタクだろ。仲間増えるのいいじゃんか」
「それはそうだけれども…」

イコール私が重度の漫画オタクであることがバレるわけであって…自分のデキる後輩像を壊したくないわけで…。

「いいだろ?な?」
「………うん、いいよ」

ひかるがこんなにも他人を仲間に入れたがるって裏があるのでは、と疑ってしまうけど。綾子先輩ならば本当の私を知っても引かないでくれるに違いない!!




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