オタク女子。

「……以後気を付けます」


うへぇ…と思いながらそれだけ答える。こういうのは適当に流しておくのが良いはずだ。そんな私の胸中を読み取ったのか安部さんの眉毛がつり上がる。せっかく可愛い顔をしてるのに台無しだ。


「本当ですか?」
「はい、本当です。仕事がまだ残ってるので失礼」
「あっ」


私は3人の間をスルリと抜けるとそのままエレベーターに駆け込んだ。

…こわっ。

つくづく思う。女って怖い。特に男が関わったとき!

これはヤツに報告せねばならない。進藤の博愛主義のおかげで私は厄介な人たちに目をつけられてしまった。ああ、なんてこと。

やはりひかるは少し自重すべきだ。






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