オタク女子。
「だらしない顔をするな葉蔵」
「痛いな!さっきから何なんだ全く!」
ひかるめ!私の脳天にちょっぷを食らわせやがって!お返しだっ!私はくるっとその場で向きを変えると、私とひかるの分のマグカップを持って給湯室へと向かう。
「え、なに?コーヒー淹れてくれるの?優しいじゃん」
「おほ、何をおっしゃる。私はもとから優しい」
スタスタと歩いてそこに向かう。そして給湯室の中に入ってニヤリと笑った。
………馬鹿が。
私が優しいはずがないだろぉ!?
「…どうぞ」
「…どうも」
ひかるのデスクに淹れたてのコーヒーを置く。するとひかるが疑わしそうな目で私を見つめた。それを知りながら私は気づいてない風にしてそのブツを勧める。
「え、なに飲みなよ?」
「…なんもいれてねーだろうな…」
お、さすがにわかるか。
「なに、私の奉仕が受け取れないっていうの…?」
「…あ、はいはい飲みます飲みます。ありがとうござっ!?」