青空と真夏の海
と言われたけど、
あと2日しか無いのに・・・
好きだと言われるまで、
彼氏だとか付き合うとか、改めて、
私はそんな風に考えたことがない。
「少し、歩こうか」
そう言われ、
こくりと私はうなずいた。
そのまま二人は何も言わない。
少しの間考えて、
私なりの答えを見つけていく。
「さっきのことだけどね」
ビクっと、遊介君が反応した。
うつむきながら、
私はぽつりぽつりと、話を始める。
「返事はね・・・」
「返事は・・・?」
と、心配そうに聞く遊介君。
「私もよくわからないの」
?と首をかしげる遊介君。
「もちろん、
友達としては大好きだよ。
でも・・・私、
そんな風に意識したことなくて・・・
だから、もう少し待ってて」
しばらくして、
「わかった」
驚いて、顔をあげた。
「千里がそれでいいって、
言うなら俺はそれでもいい」
「だけど私達、
もうすぐ会えなくなるんだよ。
遊介君は、それでもいいの?」
「何言ってんだ」
「え?」
「まだ一生会えないって、
決まってないじゃん。
もしかしたら、
また会えるかも知れないしな」
これが遊介君と話した、最後だった。
次の日から遊介君が、
誘いに来ることはなかった・・・
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