青空と真夏の海
「ジャンケーンポン!」
決まったチームは、
私&隼人君と遊介君&海君。
「じゃあ、いくよー。スタート!!」
「えいっ」
「やあ」
「わー」
男子3人は、
みんなスポーツが得意だから、
なかなか得点が入らない。
でもようやく、6ー7に。
よーし、頑張るぞ。
「それ」
あれれ?ボールは、
投げた方と反対に飛んでいった。
結果は、
相手チームに点が入って私達の負け。
それから、
チーム換えしてもう一回戦。
あっという間に帰る時間になった。
「じゃーねー」
そして帰り道。
私は遊介君にあることを聞く。
「あのさ」
「ああ」
「あの小瓶、どうしたの?」
「小瓶?」
「貝殻の入った」
「ああ、あれか。
どうしたって、なにが?」
「だれかにもらったのかなって」
「そうだよ。引っ越した幼馴染みに」
「そうなんだ」
「何でそんなこと聞いたの?」
そう言われて、
どうして聞いたのか?
その理由を考えていないことに、
私は気がついた。
だからこう言うことにした。
「なんとなく、かな」
「そっか」
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