涙色。
ーガラガラ
2人は驚いて俺を見る。
俺が開けたのに、なぜか俺も驚く。
…あ、違う。
驚いてる場合じゃない。
川木は驚きすぎて固まってしまっている。
俺は、西山が触れられていることに改めて腹が立った。
「…何してんすか。」
2人に近づいて、川木の手を西山から離す。
あぁ、腹が立つ。
今すぐにも声を荒げたい気分だった。
でも、無理やり抑えて静かに言う。
「…なに生徒の前で理性とばしてんすか。」
もっと。
もっと言ってやりてえ。
その思いもちゃんと抑えて、
西山の手を取り教室をでた。