涙色。

優都は、私の服に手をかけて脱がし始めた。


「…なにして…っ。やめっ…優都!」



優都がまた私の口を塞ぐようにキスをする。


やだ。

本当に、やめて…。

最悪。


「なに?俺のこと好きなんでしょ?」


優都が見下げたように言ってくる。

こんなの…優都じゃないよ。


…ズキン

胸が…痛い。


すっかり変わってしまった優都の目を見つめる。

「胸が…痛いよ。優都なんて大嫌い。」


優都を思い切り突き放して家を出た。


‘‘大嫌い”って言ったとき、一瞬だけ、
ほんの一瞬だけ、優都が悲しそうな顔をした。


なんで?


なんでなの…。


訳がわかんない。



好きだったよ、優都。


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