涙色。

「全然迷惑じゃないよ!私も、黒崎と話したかった」


私は嬉しすぎて今までにないくらいドキドキしてた。


…嬉しすぎて?

なんで私、嬉しいの?


頭にクエスチョンマークがでてくる。


黒崎は私の頭を優しくなでると「よかった」と言って幼い無邪気な笑顔をした。


また心臓がドキドキしだす。


「…うん」

黒崎のそんな笑顔を見ると嬉しくて愛しくて仕方ない気持ちになる。

私は知らず知らずのうちにほほえんでいた。



するといきなり黒崎は下を向いた。

「黒崎?どうしたの!?」

「…あーーー」


え?え?

私はパニックになる。

黒崎を見つめて唖然としていた。


「…ごめん。でもさ、そんな顔されたら照れる」


そんな顔?

まさか、にやけてた!?


「ご、ごめ。にやけてた…?」


恥ずかしながらに聞いてみる。


「…ちがう。超ーーっかわいい顔してた」


な、なななななんだ!?

ドキドキドキドキやかましくなる心臓。


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