涙色。
第2章 藍色。
恋とか愛とか、そんなんばかげたものって思ってた。
自ら進んで傷つきにいくなんてばかげてるって。
でもそれは私が傷ついたような恋しか知らないから、
真剣に相手を想ってきていなかったから、
本当に好きになったときどうしていいか分からなくなる。
だから苦しくて悲しくなってしまう。
そうして、もう傷つかないように自分を守るようになって、周りのことなんか何も見えていなかった。
君のことも…これっぽっちも知らなかった。
恋の甘さも苦さも辛さも
君を通じて感じるこの鼓動は
何よりもすごくすごく愛おしい。
…そして切ない。
これが恋なのかな?
君が、運命の人?
やっぱりまだ分かんないや。
でも、君といたいって…
そう思うんだ。