涙色。
*黒崎side
夕日が落ちてきて、赤く横から2人を照らす。
目の前にはずっとずっと好きだった人。
最近、何度も話すようになってきて授業中にも目が合う。
その度に…ドキンっ…ってなる。
家にいても勉強をしていてもご飯を食べてても、頭の中にはいつも西山がいる。
最近は特に。
よく話すようになって嬉しくて仕方ない。
先生といるところを連れだしたあの日、今すぐにでも告白したかったんだ。
次に誰が西山を好きになるんだろうと思うと、嫌でいてもたってもいられなくなる。
西山は誰にでもokするから怖いんだ。
だから…はやく俺だけのものにしたい。
いつ告白しようかな。
とタイミングをうかがっていると、西山がニコッとほほえんだ。
…ドキン
その笑顔は誰よりもかわいくて、守りたくなってしまう。
やばいな、俺。
これ以上西山の顔をみてると理性がとびそう。
今すぐキスしたくなる。
…先生と同じになりたくねーな。
そろそろ限界だった。
自分の感情を抑えるために下を向く。
「黒崎?」
西山が声をかけてくる。
驚いたのか声が腰抜けている。
いつも以上に速くなる俺の鼓動。
耐えられねー。