涙色。

「えええ!?嘘でしょ!?りいどんな人でもokすんのに…。よりによって黒崎だよ!?もったいなー」


ゆんがプンスカ怒っている。


「本当に、好きになった。
 
だから断った。私まだ忘れられてないから。
 
黒崎を傷つけちゃうから。だから。
 
本当に本当に好きなの。大切なの黒崎が…。
 
だから、だめ。だめ」


ゆんの前だとたくさんの思いが溢れて止まらなくなる。


「まだ、忘れられてないのか。
 
りいも長いね。1年以上じゃん。
 
でもいつまで想ってても同じだよ。
 
あいつは最低なやつ。
 
りいが1番分かってるじゃん。
 
本当に黒崎のこと好きなら、
 
ちゃんとぶつかってきなよ。
 
後悔するよ?

 
忘れられない人がもう1人増えるだけだよ。
 
黒崎はいい人だと思う。
 
頑張りなよ。全力で応援するから」


ゆんはいつもと違う力強い笑顔を見せた。


大好き。

ありがとう、ゆん。


「わかった。頑張るね…ありがと」


私たちはほほえみ合うと、教室へと戻った。










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