涙色。

*2度目


「明日の連絡は…」

いつも通り日直が終学活を進めていく。

いつもと違うことといえば、黒崎は私を避けているということ。



そりゃ少しは努力したよ?

いつもはしないノート配りとか手伝って黒崎のノートがきたとき

『はい、どうぞ』って言った。

そしたら『…ん』とだけ言ってどこかへ行ってしまった。



無言よりは、いいけどさ?

『…ん』ってなんだ『ん』って。

『ん』っていうのは返事になりませーん。



もう。

まぁ、私のせいなんだけどね。

私が訳わかんないことしたから。

何で断ったのかも詳しく説明してないし、断ったのにつきまとって…。

しかも好きだし…。



「先生からの連絡でーす」

「はい。明日から…」

何かといろいろあった先生の声が聞こえる。

先生にも悪いことしたなぁ…。

あの日以来、全然話してないや。


「…です。あ、あと西山さんは残ってください」



…え。








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