涙色。
先生が西山を残すのは怪しいと思って待っててみたら告ってやがる。
やっぱりどうにも腹が立って割り込み、その場しのぎでたくさん話して、手をつないで校門まで来てしまった。
俺はこうして今からふわふわするのです。
でも、そうも言ってられなかった。
西山のこと『彼女』って言ったし、手もつないで…。
高月との約束をほぼ…いや、全て破ったんだ。
罪悪感から、冷たい態度をとるしかない。
それでも、それだから、
余計に好きって言いたくなる。
だからもう西山をおいて、早歩きで家に向かった。
こんなに冷たくされたらさ、もう話してくれないかも。
「はぁ…」
胸がすげーズキズキする。