涙色。

「…じゃあ2学期も元気に登校して下さい。

あ!暑中見舞い送ってねー」


誰も送らないよ…。


「さようならー」


一気にクラスが騒がしくなる。

入口を見ると、もう陵河がいた。


「早いね」

「当たり前だ!高月にとられる前にとってやる!」


目の前の陵河の目はキラキラしてる。


「なんか、たのしそうですね」

「うんっ。超楽しい!」


そういうと陵河は黒崎を見つけて「海斗ぉー」と、さっそく絡みにいく。

入口から見てるから2人の声は聞こえないけど、麻希が隅のほうからチラチラと見ているのは分かった。



せっかくの夏休みだし、ずっと黒崎といたいだろうな…。




両想いなのかな?

黒崎も麻希と一緒にいたいって、思うのかな。


ーズキン


今日も、痛い。


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