涙色。

「…着いたっ!」


陵河が勢いよく飛び出していく。

結局、終点まで乗っていた。

ずっと乗っていて疲れたけど、これだけでもすごく楽しかった。


これから5日間、

どうなるんだろう。


「西山!せっかくだし…楽しもうな」


柔らかな風に吹かれながら黒崎が優しくほほえむ。


黒崎と来れてよかったって、

本当にそう思うよ。



「…うん!楽しも。…約束」


私は小指をたてると、


黒崎の小指とゆびきりした。





















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