お散歩
♡
「ゆーちゃん。」
「んー?なぁに?」
読んでいた雑誌を置いてこちらに目線を向けてくれる優梨。
ゆーちゃんは俺と目が合うとコクっと首をかしげた。
それが可愛らしくて仕方ない。
「今日ね。何にもないじゃん。」
「そうだねー。」
「どっかお散歩行かない?」
俺は恋人とのんびり散歩をするのが夢だった。
運動がそんな好きなわけでもないし、かと言って家でゲームしてるばかりも面白くない。
それで思いついたのがお散歩。
これを夢見たのはいつだろう、忘れるほど前。
…やっと叶うんだ。
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