再会
なんだかんだで4時間くらいして
それぞれ話が盛り上がったところで
終電の時間が迫りお開きになった。
お店を出た頃には総務部も営業部も
ごちゃごちゃになっていた。
空が真っ黒。夜の暗さだけじゃない
雨降りそう...
「夜も遅いから女子は男に送られて帰れよー」と部長が言った。
「送り狼になるなよー」と笑いながら
営業部長と帰って行った。
残った人たちで自宅を聞き方面ごと分かれるがどうやら私の自宅はみんなとは方面が違うみたい
みんな電車で歩いて帰る人がいないとのこと。
「斎藤さん、一人?」
お姉様が聞く。
私の家はここから歩いて20分くらいの場所にある
「あ、私なら大丈夫ですよ!」
「え、でも...「おまたせしました!」
会計を終えたであろう人物が合流する。
清宮さんだった。
「ん、どうしたの??」
知的な雰囲気とは裏腹に
声のトーンがとても明るい
「斎藤さん、方面同じひとがいなくて...」
「本当に大丈夫ですよ!すぐ家なので!」
「初めまして、清宮です
斎藤さんって言ったかな?
家どこなの??」
「X地区です...」
「歩いて20分くらいかな?」
「はい...」
さすが営業マン
土地勘があるようだ。