再会


「んじゃ、俺が送って行くよ」



「あれ、清宮
お前んちX地区だっけ?」
営業部の誰かが言う。


「そうそう!


んじゃ皆さん!お疲れ様でしたー!」



清宮さんの一言でみんなが解散していく。



「んじゃ、俺らも行こっか!」




「すいません、ほんと。
ありがとうございます!」



「いーの、いーの。
ところで斎藤さん、下の名前は?」



「瑠奈です」


「瑠奈ちゃんかー!
まだ20歳とかでしょ?若いねー

あ、俺 清宮 蓮 24歳ね

会社ではあんまり会わないかもしれないけどよろしくね!」


「こちらこそ、よろしくお願いします!!」



「そんなに、固くならないで」

と、清宮さんが素敵な笑顔を見せる。


この笑顔に落ちない女性はいるのだろうか。

そんな事を考えてしまう


「仕事楽しい?」


「はい、楽しいです
皆さん優しい方ばかりですし...」


「それは良かった!」


「清宮さんは営業大変ですか?」


「んー、

それぞれ人に合ったプラン立てたり考えるの大変だけど

お客様と話すの結構楽しいし

まぁ、たまに恐い人とかいるけどね


自分にはこの仕事が合ってるって思うんだ。」


また素敵な笑顔...
本当にこの仕事が好きなんだと
熱意が伝わってくる。





「瑠奈ちゃんは彼氏いるの?」


「え!?!?」


急に聞かれるもんだから驚いてしまった。

笑われてる...



「いません...」


「そーなんだ!俺もねー、いないんだよねー」


「清宮さんいないんですか!?

でもすごくモテますよね!?」


「まぁ、今は仕事が恋人かな?はは!」

思わず笑ってしまう


「笑顔...素敵だね!」


そんなことを言われ顔が火照る
営業マンだから口が上手いんだから!
なんて自分に言い聞かせる



「清宮さんこそ、笑うととても素敵です...」


「ありがとう!」とまた笑う。










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