再会
「家もうすぐ?」
気づいたら家の近くだった。
「もう、この辺で大丈夫ですよっ」
「そう?んじゃ気をつけてね!」
「き、清宮さんっ
ご自宅はどちらですか?」
「んー、この辺?」
「本当ですか?」
「うそ、ちょっと遠いかな」
はははって笑う
「タクシー呼びますから!」
「大丈夫だよ、瑠奈ちゃん」
「でも...「あ、番号教えてくれない?」
「え?」
「ダメかな?」
眉を下げて切なそうに笑う清宮さん
「全然いいですよ!!」
電話番号を伝えると
「ありがとう!!んじゃまた明日ね!」
くるっと回って来た道を戻って行ってしまった。