再会
退職
「おはようございます!」
タイムカードを押す
『おはようございまーす』
朝のオフィスは数々の声が飛び交い
コーヒーの香りが充満している
いつも通り仕事をこなすが
今日は良く冴えているようだ
仕事がかなり早く終わっているのが
自分でも分かる
あっという間にお昼休憩になっていた
同期の理紗に声をかけて一緒に社食へ向かう。
いつもよりかなり空いている
なんでだろう...
不思議に思いながらも日替わり定食を頼んで席に座る
「理紗、今日人少なくない?」
「あー、営業部でなんかあったみたいだよ」
営業部と聞きドキッとする
「なにしたの...?」
「ごめん、詳しくは分からないの」
「そ、そう...」
交際のことすら誰にも話していない私が
これ以上深く聞くことも出来ず
話が変わりお昼を済ませたところで
総務部へ戻る
不安を覚えながらも午後の仕事をこなす
珍しく定時を10分過ぎたあたりで仕事が全部終わり今日の任務は完了!
結局営業部で何があったのかも聞けず
蓮さんの家に帰る。
鍵を開けると蓮さんの靴がある
慌ててリビングに向かう
「蓮さん...?
今日遅くなるんじゃないの...?」
いつもはあまり呑まないお酒を瓶2つ分空けている
「るなー、おかえりー」
「どうしたの?こんなに呑んで!」
「あー、俺
仕事辞めてきた」
仕事辞めてきた...
しごとやめてきた...
シゴトヤメテキタ...
「はぁぁぁ!?
なんでよ!?」
営業部期待の星と言われて4年!
なにがあったのよ