君は誰よりも強い
中に入ると、私は彼を探した。
彼のクラスはもう着席している。

いた。女子と男子の間の大きくはないけど強そうな背中。
何か辛いことを背負ってきた背中。

着席の言葉で私たちは座る。
目の前の男子の背中で視界が遮られる。

いつかの記憶に、思いを馳せる。
< 5 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop