フラワー・バレンタイン
第5話 探りあい
《水野亜季の探り》
午後6時。
オフィスには、まだ半分くらいが残ってる。
うちのシマはもう2人だけ。
課長も多分7時半には帰るはず。
向かいに座る河野クンは
ジーっと黙ってパソコン打ってる。
ちょっと探りを入れてみるか。
「あの…河野クン、まだかかりそう?」
ちょっと不自然だったかな?
彼ったらキョトンと
無防備な顔を向けてきた。
「ああ、まだまだ。
……えっとその、水野サンは?」
聞きながら
チラリと積まれた伝票を見て
「ああ、こりゃあだいぶかかるね。カワイソ」
カラリと笑ったその顔が好き。
…あーあ。
私がこんな事考えてるなんて、
河野クンは
思ってもないんだろうな。
悔しいから、ちょっと応酬。
「お互いにね」
「ちぇっ」
午後6時。
オフィスには、まだ半分くらいが残ってる。
うちのシマはもう2人だけ。
課長も多分7時半には帰るはず。
向かいに座る河野クンは
ジーっと黙ってパソコン打ってる。
ちょっと探りを入れてみるか。
「あの…河野クン、まだかかりそう?」
ちょっと不自然だったかな?
彼ったらキョトンと
無防備な顔を向けてきた。
「ああ、まだまだ。
……えっとその、水野サンは?」
聞きながら
チラリと積まれた伝票を見て
「ああ、こりゃあだいぶかかるね。カワイソ」
カラリと笑ったその顔が好き。
…あーあ。
私がこんな事考えてるなんて、
河野クンは
思ってもないんだろうな。
悔しいから、ちょっと応酬。
「お互いにね」
「ちぇっ」