そっと、きえていく
本当に、昨日あの人に出会ってから、頭がぼうっとしたり、心臓がドクンと強く脈打ったり、イヤな気持ちでいっぱいになったり……どうしちゃったのかな、わたし。
「そういえば……きのう、わたし由実ちゃんとの約束、忘れてた!」
何で今まで忘れてたかなぁ。
さっきまでの淡いドキドキとは異なる、緊迫感あふれる鼓動が、わたしの内側から響く。
どうしよう、どうしよう……。
今野さんの話の前に、まず勝手に約束を破ったことを謝らなきゃ。
メールも電話もないから、まるで何事もなかったかのように忘れ去っていたけど、こう考えると逆に、ものすごく怒っているのではないか、と不安になる。
「いいじゃん、あたし、ずぅっと思ってたんだけどさ、由実たちから離れようかな……って、思ってる」
「へっ……」
「言葉のとおり。瑞樹も、よかったら一緒に離れない? ていうか、そうしてほしいんだけど……考えておいて。イヤだったら、ガマンするから」
「そういえば……きのう、わたし由実ちゃんとの約束、忘れてた!」
何で今まで忘れてたかなぁ。
さっきまでの淡いドキドキとは異なる、緊迫感あふれる鼓動が、わたしの内側から響く。
どうしよう、どうしよう……。
今野さんの話の前に、まず勝手に約束を破ったことを謝らなきゃ。
メールも電話もないから、まるで何事もなかったかのように忘れ去っていたけど、こう考えると逆に、ものすごく怒っているのではないか、と不安になる。
「いいじゃん、あたし、ずぅっと思ってたんだけどさ、由実たちから離れようかな……って、思ってる」
「へっ……」
「言葉のとおり。瑞樹も、よかったら一緒に離れない? ていうか、そうしてほしいんだけど……考えておいて。イヤだったら、ガマンするから」