その声がききたくて
え…


その場を見渡すと男の子が1人転がっていた。



「いてててて…」



「え…大丈夫?」



どうやら滑ったみたいだった。



「あ、うん!大丈夫!」



「よかった。」



その男の子は泥で真っ黒だった。



「泥で汚れちゃってるよ?」



「あちゃー…こりゃ大変だ。」

男の子は笑いながら言った。




「人事じゃないでしょ〜。私の家くる?」



私がなんで自分の家にくるかきいたのかは今でも不明だ。


でも、たぶんそれはこの男の子の持つオーラなのだろうと今は思う。





「ほんとに?!いく!!」



そんなわけで私はつい拾ってしまった猫とその男の子を連れて自分の家へと向かった。
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