恋の後味はとびきり甘く
「ええと、話の続きですね」
彼に見つめられていると落ち着かなくて、私は視線を逸らしながら話を続ける。
「母は『人生は一度きりだから、後悔のないように生きなさい』って言って応援してくれました」
「ってことは、お父さんには反対されたんですか?」
「父は私が三歳のときに母と離婚してて、それっきり会ってません」
彼がハッと息を呑んだ。
「すみません」
「気にしないでください。顔も覚えてないくらいですし」
私は雰囲気を明るくしようと、わざと弾んだ声を出した。
「あ、そろそろチョコレート、食べませんか? っていうか、もらってもいいですか?」
「どうぞ」
涼介くんがチョコレートの箱を私の方に押してくれた。
「ありがとうございます。涼介くんも食べてくださいね」
「はい」
彼に見つめられていると落ち着かなくて、私は視線を逸らしながら話を続ける。
「母は『人生は一度きりだから、後悔のないように生きなさい』って言って応援してくれました」
「ってことは、お父さんには反対されたんですか?」
「父は私が三歳のときに母と離婚してて、それっきり会ってません」
彼がハッと息を呑んだ。
「すみません」
「気にしないでください。顔も覚えてないくらいですし」
私は雰囲気を明るくしようと、わざと弾んだ声を出した。
「あ、そろそろチョコレート、食べませんか? っていうか、もらってもいいですか?」
「どうぞ」
涼介くんがチョコレートの箱を私の方に押してくれた。
「ありがとうございます。涼介くんも食べてくださいね」
「はい」