恋の後味はとびきり甘く
涼介くんが改札を出てキョロキョロしているので、私はゆっくりと近づいた。
「こ、こんにちは」
彼が私を見て、二重の目を大きく見開く。
「えっ、わ、鈴音さん!」
驚いた顔をされて、頬がカッと熱くなった。
やっぱり慣れないニットワンピは柄じゃないよね。失敗した。
「あ、印象違いすぎてわからなかったですよね」
買い物に行ったら店員さんに勧められて……なんて人のせいにしてブツブツ言い訳をしていたら、涼介くんがにっこり笑った。
「ギャップがあったので驚きましたけど、よく似合ってますよ」
『よく似合ってますよ』という涼介くんの声が頭の中でエコーする。
涼介くんのそのひと言で舞い上がってしまう。慣れない膝丈のワンピに感じていた気恥ずかしさも吹き飛んでいた。
「それじゃ、行きましょうか」
涼介くんに促されて改札を入った。彼が降りたホームとは逆のホームに行って、電車に乗る。
まだ帰宅ラッシュには早く車内は比較的空いていて、ドアに近い座席に並んで座った。
「こ、こんにちは」
彼が私を見て、二重の目を大きく見開く。
「えっ、わ、鈴音さん!」
驚いた顔をされて、頬がカッと熱くなった。
やっぱり慣れないニットワンピは柄じゃないよね。失敗した。
「あ、印象違いすぎてわからなかったですよね」
買い物に行ったら店員さんに勧められて……なんて人のせいにしてブツブツ言い訳をしていたら、涼介くんがにっこり笑った。
「ギャップがあったので驚きましたけど、よく似合ってますよ」
『よく似合ってますよ』という涼介くんの声が頭の中でエコーする。
涼介くんのそのひと言で舞い上がってしまう。慣れない膝丈のワンピに感じていた気恥ずかしさも吹き飛んでいた。
「それじゃ、行きましょうか」
涼介くんに促されて改札を入った。彼が降りたホームとは逆のホームに行って、電車に乗る。
まだ帰宅ラッシュには早く車内は比較的空いていて、ドアに近い座席に並んで座った。