恋の後味はとびきり甘く
前菜は新鮮野菜とパルミジャーノチーズのサラダで、パスタは手長エビとキノコのトマトクリームパスタだった。パスタはトマトの酸味がクリームでまろやかになっていて、とてもおいしいかった。でも、涼介くんと一緒だから、余計にそう感じるのかもしれない。
母が亡くなってからはずっとひとりで食事をしてたので、テーブルの向こうに誰かの笑顔があることに、ホッとしてしまう。
ううん、誰かじゃない。涼介くんだから。好きな人だから……。
デートに誘ってくれて、キスしてくれたってことは、涼介くんも私のことを好きだって思ってくれてるのよね……?
彼の方をチラッと見ると、視線に気づいて涼介くんがチキンのソテーを切っていた手を止めた。
なんですか、というように目で問いかける。キレイな鳶色の瞳でそんなふうに見つめられたら、ただでさえ速い鼓動がますます速くなる。
「え、あ、おいしいなって思って」
「ホントですね。鈴音さんと一緒だから余計にそう思うのかな」
彼の言葉を聞いて、同じことを思ってくれてたんだ、とうれしくなる。
デザートのティラミスとコーヒーが運ばれてきたとき、涼介くんが言った。
母が亡くなってからはずっとひとりで食事をしてたので、テーブルの向こうに誰かの笑顔があることに、ホッとしてしまう。
ううん、誰かじゃない。涼介くんだから。好きな人だから……。
デートに誘ってくれて、キスしてくれたってことは、涼介くんも私のことを好きだって思ってくれてるのよね……?
彼の方をチラッと見ると、視線に気づいて涼介くんがチキンのソテーを切っていた手を止めた。
なんですか、というように目で問いかける。キレイな鳶色の瞳でそんなふうに見つめられたら、ただでさえ速い鼓動がますます速くなる。
「え、あ、おいしいなって思って」
「ホントですね。鈴音さんと一緒だから余計にそう思うのかな」
彼の言葉を聞いて、同じことを思ってくれてたんだ、とうれしくなる。
デザートのティラミスとコーヒーが運ばれてきたとき、涼介くんが言った。