恋の後味はとびきり甘く
あれこれ考えながらメモ帳に候補を書き出したとき、ドアの開く音がした。お客様かな、と振り返って驚いた。
「涼介くん……」
ガラス戸のところに涼介くんが立っていたのだ。飲食店の制服らしいホワイトのシャツにチェックのベスト、折り目のついたブラックのズボン姿で、息を弾ませている。
「涼介くん、どうしたの? バイトは?」
「今……休憩中です」
涼介くんが大きく息を吐いて呼吸を整え、店内へ入ってきた。
「そうなんですね。休憩中に来るなんて、急ぎの買い物ですか? あ、ユキさんにチョコレートを頼まれたの?」
彼女が涼介くんに選んでほしがっていたことを思い出した。
「ユキさんはどんな感じのが好みなんですか? スイートなの?」
私の問いかけに、涼介くんがわずかに首を傾げる。
「どうして俺がユキの好みを知ってるって思うんです?」
「だって……仲よさそうだったし」
「涼介くん……」
ガラス戸のところに涼介くんが立っていたのだ。飲食店の制服らしいホワイトのシャツにチェックのベスト、折り目のついたブラックのズボン姿で、息を弾ませている。
「涼介くん、どうしたの? バイトは?」
「今……休憩中です」
涼介くんが大きく息を吐いて呼吸を整え、店内へ入ってきた。
「そうなんですね。休憩中に来るなんて、急ぎの買い物ですか? あ、ユキさんにチョコレートを頼まれたの?」
彼女が涼介くんに選んでほしがっていたことを思い出した。
「ユキさんはどんな感じのが好みなんですか? スイートなの?」
私の問いかけに、涼介くんがわずかに首を傾げる。
「どうして俺がユキの好みを知ってるって思うんです?」
「だって……仲よさそうだったし」