恋の後味はとびきり甘く
小袋を取り上げたら、その手を涼介くんにやんわりと握られた。
「りょ、涼介くん?」
彼が私の手を取ったまま、口もとを緩めて甘く微笑んだ。その表情を見ただけでも鼓動が速くなるのに、彼が驚くようなことを言う。
「俺が食べさせてあげます」
「え? ええっ! た、食べさせてあげるって……」
涼介くんが私の手の中から小袋を取り、ワイヤーリボンを解いた。マカロンをつまんで取り出し、私の口もとに寄せる。
「あ、の」
マカロンから涼介くんへと視線を移すと、強い光を宿した彼の目と視線が絡まった。彼が体を寄せて距離がさらに縮まり、マカロンが唇に触れて頬が熱くなる。
「ほら、あーんして」
「え、あ、あーん」
おずおずと唇を開き、マカロンをかじった。すぐ目の前に涼介くんがいるせいで心臓がやたらと大きな音を立てていて、味わうどころじゃない。でも、ちゃんと感想を言わなくちゃ、と、ココアのほろ苦さとクリームのほのかな甘みを感じながら食べる。
「お、おいし……」
「りょ、涼介くん?」
彼が私の手を取ったまま、口もとを緩めて甘く微笑んだ。その表情を見ただけでも鼓動が速くなるのに、彼が驚くようなことを言う。
「俺が食べさせてあげます」
「え? ええっ! た、食べさせてあげるって……」
涼介くんが私の手の中から小袋を取り、ワイヤーリボンを解いた。マカロンをつまんで取り出し、私の口もとに寄せる。
「あ、の」
マカロンから涼介くんへと視線を移すと、強い光を宿した彼の目と視線が絡まった。彼が体を寄せて距離がさらに縮まり、マカロンが唇に触れて頬が熱くなる。
「ほら、あーんして」
「え、あ、あーん」
おずおずと唇を開き、マカロンをかじった。すぐ目の前に涼介くんがいるせいで心臓がやたらと大きな音を立てていて、味わうどころじゃない。でも、ちゃんと感想を言わなくちゃ、と、ココアのほろ苦さとクリームのほのかな甘みを感じながら食べる。
「お、おいし……」