さよなら、涙。─ また君に会いたくて



   *****


「美春、村井くんの反応……どうだった?」


席へ駆け寄って来た千紗に、私は小さく首を降って答えた。


「メガネが似合ってないって言われた」


千紗の言う“村井くん”とは、亮介のことだ。


「うわっ、やっぱり」

ダメ押しされた私に、千紗は親友として憐れみの眼差しを向けた。


「村井くんってさぁ、クラスでも目立つ方だし、オシャレだし、潔癖症っぽいところもあるし、美春は大変だよね」

半分、苦笑いを浮かべて。


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