さよなら、涙。─ また君に会いたくて
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「美春、村井くんの反応……どうだった?」
席へ駆け寄って来た千紗に、私は小さく首を降って答えた。
「メガネが似合ってないって言われた」
千紗の言う“村井くん”とは、亮介のことだ。
「うわっ、やっぱり」
ダメ押しされた私に、千紗は親友として憐れみの眼差しを向けた。
「村井くんってさぁ、クラスでも目立つ方だし、オシャレだし、潔癖症っぽいところもあるし、美春は大変だよね」
半分、苦笑いを浮かべて。