禁断×恋愛



それで、『ごめん』か。


でも私は、誤解されたことよりも、蓮に彼女がいるっていうのが、辛かった。


だって、どうしたって、蓮が好きだったの。



蓮と、連絡し始めて1週間たったころ、私はついにその想いを打ち明けてしまった。


しかも電話で、号泣しながら。

あれは今思うと恥ずかしい。



『じゃあ、今夜俺ん家においで』


と、蓮は静かな声で言った。


私が夜に外出できないのを知ってて言ってるんだ。


私を試してる?

それとも来てほしくないからそんなことを言った?



色々考えたけど、私はその日の深夜、両親が寝たのを見計らって、家から抜け出した。


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