禁断×恋愛
『蓮、来たよ』
メッセージを送ると、蓮の部屋の窓が開いて、手招きをされた。
…窓から入れってこと?
蓮の部屋、2階だよ?
蓮もそんなことはわかっていて、よく見れば脚立が置かれていて、それで上がれってことらしい。
怖いけど、私はその脚立に足をかけた。
でもやっぱり窓には足りなくて、最後は蓮に引き上げてもらった。
部屋に入ると、窓とカーテンが閉められて、電気もついてないから真っ暗になった。
そんな暗い中で、私は苦しいほど抱き締められていた。
一年ぶりの、蓮の匂い。
また涙がじわりと浮かんだ。