禁断×恋愛
それを見た他の人たちも、それぞれ暴言を吐いたり、叩いたりして去っていった。
私はただ呆然と見つめ、立っていた。
そして、私が最後の一人に残った。
「由羅はやんねぇの?」
へらっと頬を腫らして笑う蓮。
そんな彼に私も笑い返した。
「みんなおかしいよね?だって、最初から私たちは浮気だとわかってて会ってたのに。
それが、たくさんいるって知っただけで、蓮を悪者にするの?
私は他に何十人いようと、蓮が好きなことは変わらないよ」
「ふはっ、お前最高!」
蓮が私の肩に腕を回し、映画館に入っていく。
「チケットあるんだよね。今日は由羅と一日楽しむよ」
「ふふ、嬉しい。ありがとう」