禁断×恋愛
はるちゃんからのキスが終わると、あたしはぎゅっとはるちゃんに抱きついた。
「甘えんぼ」
どっちがよ。
と思ったけど、あたしは黙ってはるちゃんに撫でられていた。
「あ、そろそろ戻るか。俺、次2組の授業だ…」
はるちゃんはあたしから離れて、使っていた机を戻し始めた。
「…」
戻らなきゃいけないのはわかってるけど、いつもこの離れる瞬間は、寂しいなぁ。
「ほら、雛、手伝って」
「あーい…」
高校卒業まで、我慢するよ、はるちゃん。
「頑張ろうっと!」
「はいはい、戻るぞ」
そうしてはるちゃんに背中を押されあたしたちは別々に歩いた。