禁断×恋愛
「なにか…あったの?」
聞いちゃいけなかったかな。
あまりこの手の話は、蓮は話してくれない。
「昔の彼氏と会ってたんだ」
ぴくっ、と無意識に体が反応する。
今の私と同じじゃん。
蓮だって同じじゃん。
…ちがうか。
蓮は、私に特別な感情なんてないもんね。
私がこんなことしてるのわかったら、斗真も怒るかな。
怒るに決まってるよね。
「蓮…、今は、忘れよう…?」
そっと右手で蓮の頬に触れる。
「…なに、積極的じゃん。そんなにしたいの?」
ふ、と不敵に笑う。
それでこそ蓮だよ。
もう一度軽くキスをすると、蓮は私を引っ張って
ベッドに押し倒した。
「お前のがあいつより優しいな」
そんな甘い一言が私を惑わせる。