禁断×恋愛
ツー
『お前、俺と付き合おーぜ』
『いいよー?』
中2の夏休み前だった。
当時仲の良かった先輩に告白された。
冗談混じりなその声色に、本気だと思ってなかった私は、適当に返事をした。
ところが、次の日、
『来週の日曜駅前』
と、誘われ、デートをして。
あ、ほんとなんだ、って、だんだん蓮のことを異性として意識していった。
そして、夏休みに入る頃には、もう私は蓮しか眼中になかった。
『蓮、今日会えないよね?』
ひとつ上の蓮は中3、もちろん受験生だ。
そんな彼にこんなメールするのもどうかと思うけど、私は会いたさだけで聞いていた。
『なんで?なんかあった?』
『会いたいなー、と思って』
柄にもなくそんなメールを送って、一人悶えていると、電話がかかってきた。