蛹の涙
何でこういうこと、忘れちゃうかな~
裏切られているから、けっこうきてるはずだけど。
まぁ、特に何も感じなかったっていうことは、そういうこと。
天城と私。
彼らと私には、深い深い溝と、高い高い壁があったってだけ。
長い時間を共に過ごしてても、笑いあっていたとしても、勝手に埋まっていくなんて、崩れていくなんて有り得ない。
っていうか、そんなことは絶対にさせない。
私自身が。
そもそも何でこんな事になったんだっけ?
あっ、あの子が来たからか。
______世羅木姫輝(セララギ ヒメカ)が。