蛹の涙

事の始まりは


~~1ヶ月前~~







「おはようございます。」

「今は、こんにちは、やろ?」

「おはようございます。」

「いや、やから____」

「おはようございます。」

「………おはようさん。」 

「フッ」

「もう諦めろよ、これが優鶴の挨拶だし。」

「そうですね。」

実が私の挨拶を直そうとし、それに遼牙が薄く笑い、琉生がそうやって、実を諦めさせ、洋佑がコレに乗る。

流羽はというと、それを見て、笑っている。

だけど、その時の流羽の笑顔を知っているのはきっと、私だけ。

これが日常。

だった。



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