かわいい君まであと少し
志穂ちゃんは団扇を扇ぐようなしぐさをしてくれた。
「へえ、そんなふうに頑張ったんだね」
ちらし寿司はほんのりお酢の香りがした。口の中では錦糸玉子の甘さと酢飯が合わさり、少し懐かしい気持ちになった。
「志穂ちゃん、すごく美味しいよ」
「よかったね。志穂ちゃんが頑張ったから、美味しくなったんだよ」
聡さんの言葉に志穂ちゃんは小さな手をピースにした。私も同じようにすると、志穂ちゃんは「れい」と言って、笑った。
夕ご飯の後片付けをしてから、荷物をまとめて帰り支度をした。志穂ちゃんに靴を履かせて玄関に立った。
「今日も一日ありがとうございました」
「いえ。明日は先輩も一緒ですよね」
「はい。あと一日になりますけど、明日もどうぞよろしくお願いします」
「こちらこそ。じゃあね、志穂ちゃん、また明日」
志穂ちゃんが「バイバイ」と言って、手を振った。私も会釈をして、聡さんの部屋を出た。
志穂ちゃんをチャイルドシートに乗る。いつも隣にいる私が運転席に座ったため、後ろを見ると少し寂しそうな顔をしていた。
「志穂ちゃん、れいもこの車に一緒にいるから心配いらないよ。それにお友達のウサギさんも一緒だよ」
志穂ちゃんは胸に抱き抱えているウサギを見つめて「うん」と言った。
信号待ちのときは話しかけたあげよう。
車が多い時間帯。注意しなら運転をし、ときどきルームミラー越しに志穂ちゃんを見る。
志穂ちゃんは車の揺れが心地いいのか、うとうとしていた。
うん、大丈夫だな。
「へえ、そんなふうに頑張ったんだね」
ちらし寿司はほんのりお酢の香りがした。口の中では錦糸玉子の甘さと酢飯が合わさり、少し懐かしい気持ちになった。
「志穂ちゃん、すごく美味しいよ」
「よかったね。志穂ちゃんが頑張ったから、美味しくなったんだよ」
聡さんの言葉に志穂ちゃんは小さな手をピースにした。私も同じようにすると、志穂ちゃんは「れい」と言って、笑った。
夕ご飯の後片付けをしてから、荷物をまとめて帰り支度をした。志穂ちゃんに靴を履かせて玄関に立った。
「今日も一日ありがとうございました」
「いえ。明日は先輩も一緒ですよね」
「はい。あと一日になりますけど、明日もどうぞよろしくお願いします」
「こちらこそ。じゃあね、志穂ちゃん、また明日」
志穂ちゃんが「バイバイ」と言って、手を振った。私も会釈をして、聡さんの部屋を出た。
志穂ちゃんをチャイルドシートに乗る。いつも隣にいる私が運転席に座ったため、後ろを見ると少し寂しそうな顔をしていた。
「志穂ちゃん、れいもこの車に一緒にいるから心配いらないよ。それにお友達のウサギさんも一緒だよ」
志穂ちゃんは胸に抱き抱えているウサギを見つめて「うん」と言った。
信号待ちのときは話しかけたあげよう。
車が多い時間帯。注意しなら運転をし、ときどきルームミラー越しに志穂ちゃんを見る。
志穂ちゃんは車の揺れが心地いいのか、うとうとしていた。
うん、大丈夫だな。