かわいい君まであと少し
金曜日の昼休み、由加里を夕ご飯に誘ったら江口君とデートだった。
今日の夕ご飯は家で食べるかと思い、スマホでレシピの検索をしているときだった。
聡さんからメールが届いたのだ。
《渡したいものがあるので、仕事帰りに少し寄ってもらえませんか?》
渡したいものってなんだろう。聡さんの部屋に何か忘れ物でもしたかな。
《わかりりました。五時半ごろに伺います》とメールを返した。
仕事を終え、久しぶりに聡さんの部屋に来た。
インターフォンを鳴らすと、あのエプロンを着けていない聡さんが出迎えてくれた。
「お久しぶりです」
「急に呼んでしまいすみません。どうぞ上がってください」
中に入ると部屋の様子は変わっていなかった。部屋の中央にある丸テーブルに向かい合って座った。
「これを渡したくて」
聡さんがテーブルに置いたのはB5サイズの白い封筒だった。
「開けてもいいですか?」
「どうぞ」
封筒の中には本のようなものが入っていた。それを取り出してみるとアルバムだった。
一ページ目を開らくと、志穂ちゃんの寝顔の写真が現れた。次のページにはタンポポを触る志穂ちゃん。最初のうちは志穂ちゃんだけが写っているものばかりだった。後半になると私と志穂ちゃんが一緒に写っていた。どの写真も撮られていることに、全く気がつかなかった。そのおかげで私と志穂ちゃんは自然に笑っていた。
今日の夕ご飯は家で食べるかと思い、スマホでレシピの検索をしているときだった。
聡さんからメールが届いたのだ。
《渡したいものがあるので、仕事帰りに少し寄ってもらえませんか?》
渡したいものってなんだろう。聡さんの部屋に何か忘れ物でもしたかな。
《わかりりました。五時半ごろに伺います》とメールを返した。
仕事を終え、久しぶりに聡さんの部屋に来た。
インターフォンを鳴らすと、あのエプロンを着けていない聡さんが出迎えてくれた。
「お久しぶりです」
「急に呼んでしまいすみません。どうぞ上がってください」
中に入ると部屋の様子は変わっていなかった。部屋の中央にある丸テーブルに向かい合って座った。
「これを渡したくて」
聡さんがテーブルに置いたのはB5サイズの白い封筒だった。
「開けてもいいですか?」
「どうぞ」
封筒の中には本のようなものが入っていた。それを取り出してみるとアルバムだった。
一ページ目を開らくと、志穂ちゃんの寝顔の写真が現れた。次のページにはタンポポを触る志穂ちゃん。最初のうちは志穂ちゃんだけが写っているものばかりだった。後半になると私と志穂ちゃんが一緒に写っていた。どの写真も撮られていることに、全く気がつかなかった。そのおかげで私と志穂ちゃんは自然に笑っていた。