かわいい君まであと少し
「随分と長い間、彼女いなかったんですね」
「仕事が楽しくてな」
「ふーん」と気なのない返事をすると「もうちょっと興味持てよ」と言われた。
「はい、はい。独り身が長くて大変ですね」
「それは憐みだろ」
細かいなと言おうとしたとき、志穂ちゃんが「あっ」と言った。
ストローマグを倒しってしまったらしい。ストローから少し牛乳が零れただけだった。
「大丈夫よ」
テーブルを拭いてから志穂ちゃんにストローマグを渡した。
「これからは気をつけようね。届かないときは言ってね」
「あい」
志穂ちゃんは両手でストローマグを持って牛乳を飲んでいる。
お皿のチーズトーストは残り一つとなっていた。
「志穂ちゃん、まだ食べられる?」と聞くと、首を横に振った。
「そっか。ちょっと量が多かったかな」
「それ、俺が食べてもいいか?」
「どうぞ」
志穂ちゃんのお皿からチーズトーストを掴み、口の中に放り込んだ。
「これも美味いな。さっぱりした味でいい。こいうのにしらすを入れても合うんだな」
「はい。ノートのレシピ見たらしらすを使っているものが多かったんで、たぶん志穂ちゃんの好物なんだと思います」
「これぐらいの歳だと、淡白な味が好きなんだな」
私が作った食事は綺麗になくなった。自分が作ったものを全部食べてくれるのは本当にうれしい。
「仕事が楽しくてな」
「ふーん」と気なのない返事をすると「もうちょっと興味持てよ」と言われた。
「はい、はい。独り身が長くて大変ですね」
「それは憐みだろ」
細かいなと言おうとしたとき、志穂ちゃんが「あっ」と言った。
ストローマグを倒しってしまったらしい。ストローから少し牛乳が零れただけだった。
「大丈夫よ」
テーブルを拭いてから志穂ちゃんにストローマグを渡した。
「これからは気をつけようね。届かないときは言ってね」
「あい」
志穂ちゃんは両手でストローマグを持って牛乳を飲んでいる。
お皿のチーズトーストは残り一つとなっていた。
「志穂ちゃん、まだ食べられる?」と聞くと、首を横に振った。
「そっか。ちょっと量が多かったかな」
「それ、俺が食べてもいいか?」
「どうぞ」
志穂ちゃんのお皿からチーズトーストを掴み、口の中に放り込んだ。
「これも美味いな。さっぱりした味でいい。こいうのにしらすを入れても合うんだな」
「はい。ノートのレシピ見たらしらすを使っているものが多かったんで、たぶん志穂ちゃんの好物なんだと思います」
「これぐらいの歳だと、淡白な味が好きなんだな」
私が作った食事は綺麗になくなった。自分が作ったものを全部食べてくれるのは本当にうれしい。