ピュアに恋して♪
でも。
少なくとも、今の現状であの子よりも自分は不幸だろうかと考える。
他人から見てどうかは今関係ない。
自分の中で、彼女よりも優位に立てている。
それだけでよかった。
もし、あのいじめから守れば。
俺はもっと彼女よりも優位に立てるんじゃないか。
“あれよりはましだ”
俺にも、そう思えるんじゃないか。
「おーちゃん・・・?」
「・・・え」
ハッと我に返る。
遠いどこかに戻っていたらしい。
キラキラと真っ直ぐな瞳が居心地が悪くて。