ピュアに恋して♪
「あ、そうだ、亜子ちゃん」
「え?」
さっきまでまぁちゃんを見ていた綺麗な二重の瞳がくるっとこちらに向かう。
整った表情にドキリと胸が鳴る。
あ、もちろん“好き”とかそう言うんじゃなくて。
かっこいい人を見たら、誰だってそうなるでしょう?
「・・・うーん。やっぱ、いいや」
「え、なに?」
意味深ににやけると口元を抑え抑えていないほうの手をひらひらと振った。
不審だ。不審すぎる。
いったい、なんなんだ。
「いや。ありがとう!珍しいものが見れて、俺はもう満足だよ」
「え、なに、どういうこと?」
まったく伝わらない。
立川くんは一人納得したように行ってしまった。
「謎だ・・・」
「ほっときな、あんな奴」
とことんまぁちゃんは嫌いらしい。