ピュアに恋して♪


少し不安がよぎる。
おーちゃんも私もお昼ご飯はもってきていないし。

一緒にお昼を食べる感じじゃないよね。
だとしたら、なんだろう。


なにか話でも・・・。



「別れたい」





一瞬。
なにを言われたかわからなかった。
それまで、私の心はどこか浮き足立っていて。

まるで予期していないことだったから。



「え・・・」



思わず呟くと、おーちゃんがようやくこちらに振り向いた。
いつも以上に表情がなく、無だ。




「別れたい」



繰り返すように、もう引き返せない言葉を聞いて現実味が増した。
頭を鈍器で殴られたような衝撃が走る。



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