ピュアに恋して♪

※真央と隆弘



泣き終えて落ち着いた亜子を教室に連れ戻した隆弘。




「ちょっとっ!」



そこで待ち構えていた真央は隆弘の腕を引っ張って人気のないところに連れ込む。



「真央ちゃんに人気のないところに連れ込まれるなんて」

「ふざけたこと言ってんじゃないわよ!」

「そんな怒んないでよ。冗談だろ」



肩を竦めた隆弘に不機嫌そうな真央は眉を寄せながら隆弘を睨みつけた。




「あんた、亜子を泣かせたわけ!?」

「心外だな。俺はそんなことしないし、俺が何か言ったくらいじゃ亜子ちゃんは泣かないって」

「・・・でも亜子、目赤かった」




掴みかかって握りしめていたシャツから手を放し俯き気味に話す。
隆弘はにやにやとそんな真央を見つめ顎を手で撫でた。




< 130 / 231 >

この作品をシェア

pagetop