ピュアに恋して♪
私の声に怪訝そうに振り向く。
私は、唇をぎゅっと噛みしめ泣きそうになるのを抑えながら言う。
「私、おーちゃんと別れたの。だから、その・・・安心してね」
「・・・・は?」
「おーちゃんも、こんなウジウジしてみっともない私なんか、嫌になっちゃったんだね。フラれちゃったんだ」
泣きそうになるのを誤魔化しながら、あはは、と乾いた笑みを浮かべる。
ホッとしたかな。
秋人くん、おーちゃんとあまりうまくいってないみたいだけど、私がおーちゃんの彼女ってことあんまりよく思ってなかったみたいだし。
弟的には、こんな私なんかが彼女って、やっぱり恥ずかしかったのかな。
「だから、きっと、おーちゃんはもっといい人と出会って、もっといい彼女が・・・できると、・・・思う。だから・・・」
やばい。
こんな事言って、自分の首絞めてる。
「安心して・・・ね」
ここで泣くのは間違ってる。
秋人くんに迷惑だ。
我慢しろ。
我慢。
泣いちゃ、ダメだ。