ピュアに恋して♪
「んだよ、それっ」
秋人くんの怒鳴り声にビクッと肩を震わせる。
秋人、くん・・・?
「ふざけんな!・・・あいつのそういう所が、俺は!」
「お客さま・・・」
店の中で騒いでいたからか、店員さんがおずおずと声をかけてくる。
「あ、あの、すみません」
「・・・っ」
「あ、秋人くん!」
秋人くんはもっていた参考書を店員さんに渡し、店を飛び出して行ってしまった。
追うこともできず、私は戸惑う。
いったい、どうしたんだろう。
「あ、あの、すみません。その本・・・」
私は店員さんに声をかけ参考書を受け取った。