ピュアに恋して♪


「じゃあ、自己紹介から!」



カラオケで始まった合コン。
盛り上がる周りに気後れしてしまう。

空気悪くしないようにしなくちゃ。




「ほら、白石さんだよ」

「えっ、あっ、あの、白石亜子です」



ボーッとして自己紹介が回ってきたのに気付かなかった。
慌てて自己紹介を始める。
自己紹介って、なに言ったらいいんだろう。




「えと、あの。16歳で・・・」

「歳はさっき、皆ためだって聞いたよ」

「えっ、あ、ごめんなさい・・・。あ、あの・・・。い、以上です・・・」




恥ずかしくて顔が赤くなる。
顔を隠すように俯いた。


「亜子ちゃんか、初心そうで可愛いね」



目の前に座っている男の子の声。
私はぶんぶんと首を横に振った。



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