ピュアに恋して♪
おーちゃん、どう思ったかな。
見られたくなかった。
でも、なんとも思ってないかな・・・。
そうだったら、少し悲しいかも。
おーちゃんにとって私って、なんだったんだろう。
「亜子ちゃん?」
「あ、私、ちょっとお手洗いに行ってきます」
矢野さんにそう告げ、逃げるように外に出た。
ああいう雰囲気も、あまり得意じゃない。
やっぱり、来なければよかった。
「あ、亜子ちゃん待ってよ」
後ろから呼び止められ足を止めた。
声の主は矢野さん。
私を追って・・・?
どうして。
「あの・・・」
「部屋の中じゃうるさくて、亜子ちゃんと話しにくいしさ」
そう言いながら私に近づく。
思わず後ずさるとトン、と背中が壁についた。